西東京市|歯列矯正・かみ合わせ治療のひかり歯科医院
投稿
  • HOME »
  • Topics(院長コラム)

Topics(院長コラム)

おまけ!最近の電動歯ブラシ事情

個人的な見解ですが、電動歯ブラシでお口の中のお手入れすべてをまかなうのは大変無理があるということを皆様にはご承知おきいただきたいと思います。

理由は歯並びやお口の奥行きなど条件が人によってあまりにも大きな差があるためです。

多くの方のお口の中に磨き残しがみられる上あごの奥歯の外側や歯並びのがたついているところなど、また唾液量が多いか少ないかなど(唾液量が少ないと音波ブラシの特性が活かせません)、個人差が多々ありそれらを十分に考慮して商品を選択しないと・・・、量販店や通販で少しでも安いのを買ったとしても残念な結果に終わってしまう可能性大です。

良いと言われているメーカーのものでもブラシのヘッドがやや大きかったりして・・、これではというものもあります。確かに電動ブラシで磨いたあと歯の表面がツルツルするのを感じるのは事実ですが、磨きにくいところが磨けていないのであればまったく意味がありません。人それぞれいつも磨けず歯ぐきが炎症状態を示しているところは違います。

少なくとも歯と歯との間はデンタルフロスや歯間ブラシといった補助清掃用具も活用しないとダメだと思います。

続・最近の電動歯ブラシ事情

口の中は唾液で常に湿潤環境のため音波が伝わりやすい状況となります。

音波ブラシを使うことにより口の中の水分に音波が絶え間なく伝わり続けブラシを直接あてていないところの歯垢も落とせるというのが特徴です。

ブラシの音波発生の原理は振動や回転により各社の特徴があります。

しかしながら、最も大切なことはブラシの毛先がどの部位にあたっているかを意識して使うことだと思います。

歯周病予防のためのブラッシングならば歯と歯茎の境目がターゲットになりますので毛先を確実にあてなければ意味がありません。

最近の電動歯ブラシ事情

皆様電動ブラシをご存知ですか。かつてはブラシ自体が高速で動く電動ブラシしかありませんでしたが、最近では毛先の動きが音波領域(1秒に何回振動したかをヘルツという単位であらわします)に到達した音波ブラシが主流です。

さらにやや高価ではありますがフィリップス社からでているソニッケアという超音波歯ブラシなるものもあります。

各社からそれぞれ特徴があり選ぶのはたいへん難しいとは思いますが、音波だけではブラシはほとんど振動しないので歯垢(プラーク)を落とすのにはブラシを機械的に動かし、直接歯にあてる必要があります。

音波は細菌の構造を破壊するため歯に付着している歯垢や細菌の塊の付着を弱めます。理由は音波で細菌の構造が破壊されるためです。

口呼吸 9

いままで口呼吸についていろいろ論じてきましたが鼻呼吸に比べデメリットが多いのがおわかりいただけましたでしょうか。

鼻呼吸は鼻を通ることにより空気が加湿され、埃があっても繊毛と呼ばれるもので吸着し、また菌・ウイルスをも同様に吸着し内部への侵入を水際で防いでいます。

菌やウイルスは乾燥しがちな冬に部屋に加湿器を置くのと同様、加湿されるところでは活動が弱まりますのでたいへん理にかなっています。

以上より口呼吸はわれわれ人間の持っている免疫システムを壊してるとも言えます。

 

口呼吸 8

口呼吸に効果があるものとしてラビリントレーナーという商品があります。

当院でも摂食嚥下機能の低下した方やお口周りの筋力低下によりむせることが多くなってきている方などに推奨しています。具体的にはものを飲み込む(嚥下)ときにつかう舌・口輪筋・頬筋といった筋肉を鍛えるためのツールです。

口呼吸に伴い、舌突出癖や舌炎、舌痛症、前歯の歯肉炎や前歯が乾くことによるむし歯の発生、発音障害、顎関節症、姿勢異常などさまざま症状が起こります。

本商品はもともと摂食嚥下訓練のために開発された商品で、私が師事している元日本歯科大学教授の稲葉繁先生が発案・試行錯誤した結果商品化されたものです。

 

 

口呼吸 7

前回ご紹介した「あいうべ体操」ですが、福岡県のある小学校では2009年中ごろからはじめたところ年々インフルエンザにかかる子供たちが激減したとのことで非常に大きな効果が出ているということです。

当院でもこのトピックスをお読みになった方たちから

「口呼吸は睡眠時無呼吸症候群とは関係があるのか。」

「鼻で息をするようになったら姿勢が良くなった。」

「腰痛が楽になった。」

などいろいろな感想をいただきました。

今後も参考になることがあれば随時みなさまにお知らせしたいと思います。

舌がしびれる?舌痛症とは

みなさんの中には舌痛症(ぜっつうしょう)って聞いたことがある人はいますか?

名前の通り、舌が痛くなったり、しびれたりする原因不明の病気です。

今回は舌痛症についてお話しします。

【舌痛症の症状】

舌痛症の最大の症状は舌の痛みです。ヒリヒリ、ピリピリ、しびれる感じがするといった痛みが舌に起こります。

痛みは一日中続くわけではなく、起床時から寝る時まで痛みの波があります。寝る前に痛みがひどくなるという例も何件かあるようです。

また、痛みのある場所は同じ場所ではなく、場所が変わるのも特徴です。

このような症状があるにもかかわらず、他人がみると、舌の状態には異常がなく正常なので、なかなか理解してもらえない病気でもあります。

また、何かに集中しているときなどは症状があまりでません。

【舌痛症の原因】

現時点では残念ながら原因ははっきりしていません。今のところ考えられているのは、日頃ストレスを抱えている時に発症しやすいといわれています。

舌痛症は過去に強いストレスを受けた精神ストレスのある人や、閉経した特に40歳以上の女性に多くみられると言われています。

そのため、ホルモンや自律神経の乱れとも関係しているのではないかといわれています。また、自分は癌だと思い込んでしまうがん恐怖症の人の中にも多いと言われています。

【舌痛症の診断】

他人からみても特に異常がない舌痛症。ではどのように判断するのでしょうか?

見た目は特に異常なく、さまざまな検査でも異常がない
舌に関係する口の中の病気もない
痛みは舌の表面が痛む
毎日2時間以上繰り返し痛みが続き、それが3か月以上ある

【舌痛症の治療】

舌痛症の治療は一般の歯科医院ではなく、歯科心療科などを掲げている病院でみてもらうようにしましょう。たいてい、心療療法や薬物療法などが行われます。

舌痛症の他にも舌に痛みが出る病気はたくさんあります。(口内炎、カビが原因のものなど)症状のある人は一人で悩まないで歯科医院や病院に相談してみましょう。

口呼吸 6

鼻呼吸を獲得するのに有効な「あいうべ体操」というものがあります。

簡単な口と舌の体操を行うことで表情筋を活性化させ舌の位置が正しく変化することで鼻呼吸を獲得しやすくするようになるというものです。

次の4つの動作を順にくり返します。

声は出しても出さなくてもかまいません。

①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続ける

この体操は慣れるまでは、2~3回程度に分けたほうが続けやすく入浴時にやるのがおすすめです。また、「あいうべ体操」は、しゃべるときより口をしっかり、大きく動かす必要がありますが、無理に動かすのはダメです。

この体操は、みらいクリニック 院長 今井 一彰 先生 が考案されました。

*詳しく知りたい方は、本もでていますので参考にされてください。

タイトル:免疫を高めて病気を治す 口の体操 「あいうべ」

著者:今井 一彰(みらいクリニック院長)

発行:ビタミン文庫 マキノ出版

価格:本体1,300円+税

口呼吸 5

口呼吸は言葉を話す人間だけが得てしまったと言われてます。ほかの動物は口から呼吸することはできません。口呼吸の医科的な最大の弊害は咽頭リンパ組織の乱れ、鼻粘膜の委縮、口の中の細菌繁殖によって引き起こされる免疫異常と言われてます。

逆に鼻呼吸を獲得することで異物が直接咽頭へ入ってくるのを防げることからインフルエンザの罹患率も劇的に下がります。

次回は、鼻呼吸がしやすくなるための方法をご紹介します。

口呼吸 4

前々回のTopicsにて書いた通り口呼吸が原因と考えられる悪い歯並びの場合には、頑張って矯正治療で歯並びを治しても再び歯並びが悪くなってしまう可能性があると書きました。

特に小児期から矯正治療を始める場合もっともはじめにやるべきことは「悪習癖の除去」です。次に「あごの骨格の成長コントロール」が挙げられます。「歯並び」はそれらのことを是正したうえでの最終段階として治療します。

つまり原因となる悪習癖の修正もせずに見た目だけの歯並び治療をしても治療後の後戻りの原因となってしまいます。これではまずいと思います。

本来、人間は赤ん坊の時には鼻呼吸です。母乳を吸っているときは鼻呼吸をしています。

卒乳が早かったりすると口呼吸を早くに覚えてしまいます。私の診療室ではお母さま方に子供がもういらないというまでしっかり母乳をあげるよう指導しています。できれば2歳半以降3歳くらいまでが理想ですが、そこまで母乳というわけにもいかないので、卒乳後は正しい形態のおしゃぶりをお勧めしています。

これが正しい口腔育成につながりひいては鼻呼吸にもつながると考えています。

口呼吸 3

口呼吸をすると口の中が乾き、唾液がなくなってしまう「ドライマウス」という状態になりやすくなります。また、花粉症などが原因でおきるアレルギー性鼻炎のため鼻の通りが悪くなり口呼吸となってしまうこともあります。

さらにアレルギー反応を抑えるために飲んでいるお薬が原因でかえって口が渇いてしまう方もいます。

飲み薬の多くは副作用として唾液量を減らすことがわかってますので、これではいったいどうしたらいいのかとなってしまいそうですが・・。

一般に口呼吸になる大きな原因はお口周りの筋肉や舌の筋力低下と言われてます。

ドライマウスの自覚がある方は口が乾く原因を知ることが大切です。

気になる方は学会HPも参考にしてみてください。

http://www.jsoms.or.jp/public/soudan/kuchi/kuchi05.html

 

口呼吸 2

前回の口呼吸 1 で記した以外にも歯並びの問題もあげられます。口呼吸の方々で多く見られるのが、口周りの筋肉がゆるむために前歯が出てしまったりする上顎前突(いわゆる出っ歯)や開咬(奥歯だけかあたり前歯がかみ合わない)状態になりがちです。

このような状態になると歯列矯正を考えたりしなければならなくなります。また、開咬は顎関節症の大きな原因にもなります。

しかしながら、もっと根本的なことを考えなければ見た目だけ治しても悪い歯並びが再発してしまいます。

矯正治療後の場合これを「後戻り」と言います。

口呼吸 1

みなさん「口呼吸」をご存知ですか?私は10数年前から保育園の園医、現在は小学校の校医として地域のお子さんたちの健診事業に従事させていただいてますがここ数年「鼻呼吸」ではなく明らかに「口呼吸」をしているために起きているだろうということがあります。

もちろん子供たちだけでなく、大人の口呼吸も自分の診療室でよくみられます。

では口呼吸だと何が良くないのでしょうか。お口の中が乾燥しやすく口臭の原因になります。

また唾液による循環が少ないため自浄作用が働かず虫歯や歯周病になりやすいです。さらに風邪などの感染症にもかかりやすいことが考えられます。

そして姿勢にも影響します。もし、嘘だと思うのなら口を閉じた状態で鼻から息を大きく吸ってみてください、次に口だけでやってみてください。

どうでしたか?

胸が大きく縦方向に伸び背筋がピッとする感じがわかりましたでしょうか。

それに鼻呼吸は鼻毛がフィルターがわりもしてくれるのできれいな空気が体温で加湿され肺に届くのです。口呼吸のデメリットが少しはおわかりいただけましたか。

知覚過敏 4

知覚過敏の原因として私たちがよく経験するものとして虫歯の治療に伴って症状が発現する場合、また歯を白くするために行うホワイトニング処置によって発現する場合があります。

虫歯の治療に伴って起きるのはいわゆる平たく言うと、「虫歯が神経に近づいているために起きる症状です」治療に伴って象牙質の象牙細管内液の移動がおきたりすることにより、歯の神経である歯髄が痛みとして感じると考えるのがわかりやすいと思います。

詳しくはこちら。

過度な刺激が長く続くと歯髄が炎症を起こし状況によっては1ヶ月程度続くこともあります。

たとえば歯を削る際には必ず熱が発生します。オーバーヒートしてしまうといけないので十分な水量下で歯を冷却しながら歯を削るのです。そうしないと歯髄が炎症を起こしてしまいます。ちなみにヨーロッパでは歯を削る際の1分間にでる冷却水の量に決まり(50ml/分)があります。

また歯を白くするホワイトニング剤の影響で知覚過敏症状がでることもあります。知覚過敏症状がでる本当の機序はまだわかっていないのですが、薬剤が影響しているのは明らかです。症状がでたら一時中断すれば自然に消失します。もともと知覚過敏症状がある場合は担当医に言って処置前に症状を和らげてもらってからホワイトニングを行うのが望ましいでしょう。

知覚過敏 3

知覚過敏のよく発現する場所は歯と歯ぐきの境目の根元にちかいところですが、最近では歯の表面のエナメル質がすり減ったり、溶けて内層の象牙質がでてきて冷水痛や痛みを感じたりということが多くみられます。

日中の歯の接触癖や歯ぎしり・食いしばりといった必要以上の「力(ちから)」で、ぶつかり続けていると歯のすり減りが急速に進み知覚過敏が発現します。

象牙質 の露出

歯の表面の茶色くみえてるところが歯の表面のエナメル質がすり減り内層の象牙質の露出してしまっているところです。
エナメル質はpH 5.5で溶け始めます。多くの食べ物は5.5以下の酸性です。特に、炭酸飲料や黒酢のようなすっぱいものを長時間かつ頻繁に口にしているとエナメル質は徐々に溶けていきます。

歯は消耗品ですので必要以上の接触は「悪」となります。歯の減り具合が気になる方はかかりつけ医での診査診断を受け、対応策を考えてもらうことをお勧めします。

知覚過敏 2

知覚過敏の原因の多くが、かつては過度な力による歯ブラシ(オーバーブラッシング)が原因だといわれていました。しかし最近では平均寿命が伸びたと同時に歯の寿命も伸びてきたため歯周病で歯ぐきが下がってしまったことによる知覚過敏の訴えが高齢者からも多くあります。

さらに過度な食いしばりや不必要な歯の接触癖(TCH)による歯への過重負担が原因と思われるケースもよくみられます。ご自身の咬む力で歯を破壊してしまい、クラック(割れやひび)が歯にはいると知覚過敏症状が顕著になります。

夜間の食いしばりの自覚はむずかしいですが、日中の食いしばりは「気づき」として可能だと思いますのでまずはご自身で意識してみてください。

なお歯の接触癖であるTCHについては下記にも記載していますのでご覧ください。

知覚過敏 1

知覚過敏をご存知でしょうか?冷たいのがしみる。外で息を吸うと歯が痛い、みかんなどの柑橘系を食べると歯が痛むなど虫歯になってしまったのかなとも思わせるような症状を感じ歯科医院を訪れる方たちがよくみられます。

知覚過敏とは虫歯ではないのに歯がしみる状態です。

少しほっとした方もいるかもしれませんね。症状からしたら虫歯の症状とたいへんよく酷似しているので少し心配になるでしょう。しかし状況によってはなかなか改善せず結局神経をとってしまって症状の発現をとめる場合もまれにあります。(個人的には絶対推奨しませんが・・。)

「冷たいのがしみる」や「甘いもの、酸っぱいものがしみる」「歯ブラシをあてると痛む」といった不快な症状は早めに歯科医院へ行って診査診断をし的確な処置をしてもらうにかぎります。

下記のリンク先をクリックしてもらうと詳細を記してますのでご覧ください。

知覚過敏の詳細はこちら>>

休診のお知らせ

当院は、12月28日(日)から1月4日(日)まで誠に勝手ながら休診とさせていただきます。

1月5日(月)から通常診療をいたします。

予めご了承下さいますよう、お願い申し上げます。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~番外編~

今年の上半期(1月から6月)の当院にて口が開かないや顎がおかしい、かみ合わせがおかしいといった訴えのもと、診査の結果「顎関節症」の診断名がついた新患初診を集計してみました。

顎関節症の症状については下記をご参照ください。

/article/14490272.html

 

トータル13名で、男女比は男性はわずか1名他はすべて女性でした。年齢別構成比は30歳代・40歳代で全体の70%を占めてました。

治療についてですが口が開かないといった緊急性の強いケースは応急的な徒手整復(マニュピュレーション)にて対応しましたが、多くはかみ合わせの検査を行った後にかみ合わせ治療(複数回による咬合調整)、またすでに治療済みにてたくさんの被せものやつめものがされているようなケースでは不適切な被せものを撤去し仮り歯を製作し「咬合再構築」を行いました。そして典型的な顎関節症Ⅰ型と言われる強い咀嚼筋障害の方もいました。

顎関節症の分類については下記をご参照ください。

/article/14509489.html

さらに、前述の「かみ合わせ治療」は、ある意味限界治療なので根本的に歯の並んでいる位置に問題のあるケースでは歯列矯正にて対応、現在治療中です。

僕が学生時代には顎関節症は20歳40歳前後の女性に多いと教わりましたが、今でも当時と大きく変わっていないのだと再認識しました。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~大切なこと~

先週から今週にかけ当院のHPを見て来院された顎関節症と思われる方々が数人来院されました。いずれも病歴が大変長く、気の毒でした。今回に限らずいままで多くの顎関節症症状を訴え、悩んでる方々を診てきましたがそのほとんどがずっとほったらかしにしていたり、数件の歯科医院をはじめ、他科である耳鼻科や脳神経外科などのドクターーショッピング(?)をしているケースでした。

「かみ合わせがおかしい」や「口が開かない」、「耳鳴り」、「頭痛」などの随伴症状を伴うので社会生活が送れず苦しんでいる方がたくさんいるのだなというのを再認識しました。

病気というのは言わなければ他人にはわかりません。(骨折などでギプスを巻いているのであればわかりますが・・)でも、自分と向き合ってくれる医師に出会ったとしたらそれは大きくかわるのではないでしょうか。

当院ではどんな疾患であっても(歯科に関すると思われることであれば)まず皆様からお話を聞くという姿勢を大事にしているつもりです。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~治療編⑤~

かみ合わせの治療というと歯を削るということがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?

たしかにかみ合わせを調整するというのは上あごと下あごのハーモニー(調和)をとるということになるので調和がとれていないところを削る、邪魔しているところを削るというのはfirst choiceになることが多いかもしれません。

しかし、削るだけで全てが解決できれば良いのですが残念ながら現実は限界があります。そんなときはどうするかというと上下のかみ合わせのバランスがとれるように歯に足し算をします。

えっ?足し算・・?わかりやすく言うと、つめものや被せものが不適切な形態であればただしく上下のかみ合わせの調和がとれるように新しく歯の形をつくると思ってもらえばよいと思います。

もっとも大切なことはお口全体をみながらあごの関節がいまどのように動いているのかを想像しながら上下のかみ合わせのバランスを構築していくことだと思っています。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~治療編④~

「不可逆的な処置である咬み合わせ治療」は安易に行うべきではありません。十分な診査のもとに、根拠をもって行うべきであり「ただここが高いから」や患者さんの感覚を頼りに「高いですか?低いですか?」などと聞いて行っているようではダメだと思います。

よくある事例として、前に通院していた歯医者さんでけずられて、かえってどこ咬んでいいかわからなくなったという話や、歯を治してもらったら咬みあわせがしっくりいかないが、合うところで咬んでくださいなどという話をよくお聞きします。

結局、多くの場合上あごと下あごの歯の接触しか診ていないため(なかには前述のように接触すら満足に診てないケースもありますが・・)にかみ合わせが原因で起こり、最終的に「あごの関節」にトラブルが起きることは容易に想像できます。

当院での顎関節症治療は直接いじることのできないあごの関節を上下の歯の接触を変えることで適正な位置に戻そうという目的で行っています。

 

 

 

 

 

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~治療編③~

具体的にはどのようにして正しいあごの関節の位置補正を行うかというと上下の歯の接触を変えて誘導します。つまり、これがかみ合わせの調整となり結果的にあごの関節の位置を本来あるべきところに戻すという治療になります。

これには以前から述べている検査なしでの治療は原則としてありえません。

なぜならかみ合わせの治療は不可逆的な治療だと考えるからです。

著しいガタガタの歯並び(歯列不正 「しれつふせい」といいます)の場合かみ合わせの治療だけでは難しいことがあります。

このようなケースでは矯正治療も治療のひとつのオプションだと考える必要があります。

治療のゴールに対するアプローチはみなさまの病態によりさまざまです

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~治療編②~

前回治療編①で述べたように本来位置すべきであろうあごの関節位置を、正しい位置へ導くのにかみ合わせがどのように関係しているのか疑問に持つ方も多くいるかと思います。

言葉で説明するのは難しいですが、ひとことで言えば直接あごの関節位置をずらしたり、補正したりということができないので歯を利用して、あごの関節の位置を遠隔操作して補正をするといったところでしょうか。

なんとなくわかりましたでしょうか・・?やはり自分のお口を正確に型採りし石膏模型にして、かみ合わせを診断できる器械(咬合器 「こうごうき」といいます)に装着し、ビジュアル化すると理解してもらえると思います。

普段咬んでいるところが本来咬むべきところとずれているのか、あごを左右にずらしたときスムースなあごの動きを邪魔をしている歯がないかなどをさぐり、調整していくことにより不快な症状が少しでも緩和されればよいと思います。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~治療編①~

顎関節症治療というとマウスピースを製作して装着するものだという認識をお持ちの方も多いと思います。

当院では筋肉の緊張が強い方の場合は用いますが、すべてのケースで製作しているわけではありません。

マウスピースは使用目的によって数種類ありますが適応を誤ると顎関節症状を悪化させてしまうこともあるのです。

基本的には本HPでも述べてるとおり、かみ合わせの調整を優先し全体のバランス(上下の歯のハーモニー・調和)をとることにより本来位置すべきであろう場所にあごの関節位置を正しく誘導するようにしています。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~診査編④~

前述の通り、かみ合わせのズレがあるとどうなるのでしょうか。

あごの関節位置に左右差が生まれおのずとバランスをくずします。

あごの関節は頭(頭蓋骨)の中心にあります。あごの関節は頭蓋骨の中心にあり、「バランサー」です。皆さんは三半規管を知っていますか。三半規管は平衡感覚を司る器官であり、あごの関節に近いところにあるのです。人間にとってバランスを支配する大切な器官は頭の真ん中、中心にあるのです。

三半規管同様あごの関節位置、ポジションは重要です。本来あるべきところにあごの関節がないとあごや首、肩まわりの筋肉が左右正しく協調して使われず片側だけ緊張したりして悩む方がたくさんいます。その結果が身体への影響、姿勢の変化(体軸の狂い)や筋肉の張りといったかたちででてきてしまうと思われます。

 

 

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~診査編③~

咬みあわせを診査する咬合器(こうごうき)に上あごと下あごの歯型を数種類のかみ合わせの記録を元に装着し、ご自身が咬んでいるポジションとリラックスした状態で咬むであろうポジションにズレがないかどうかを調べます。

ズレがある場合はどこが原因かを歯型上で調べます。

次に、食事をするときにあごをいろいろ動かしますがその際にあごの軌跡(あごの動く通り道)にたいしてじゃまをしている歯がないかを調べます。

結果的に好ましくない歯と歯の接触があごの関節に悪影響を及ぼしていることが多々見られます。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~症状編~

先週もあごがガクガクするといって来院された方がみえました。

お口の開閉状態やあごの動く軌跡といった症状や咬む筋肉の触診、レントゲン検査と簡単な上下の歯の接触状態を診たところ、「顎関節症」と診断しました。典型的な顎関節症の3大症状のひとつ、あごがガクガクするという訴えがありました。

以前から兆候はあったようですが、自分のなかでは気にならなかったが最近になって自覚し始めたようです。

顎関節症に限りませんが小さな兆候のうちに早めに診査診断し、適切な処置を講じることをお勧めします。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~診査編②~

実際の顎の動きや、開口量、日常生活での状態、いままでの病歴などお話をひととおりお聞きしたら、レントゲン検査による歯の並び(歯列といいます)や閉じてる時と開いたときのあごの動きを調べます。

さらに間違った診断をくださないためにもかみ合わせが原因になってる可能性があると判断したときには正確な歯型を採り、あごの動きに応じたかみ合わせの記録を複数記録し、かみ合わせの診査をする再現性が高く世界でも信頼性の高いKavo社の咬合器(咬みあわせを分析する器械)を使用して調べます。

かみ合わせを調べる方法や咬合器(こうごうき)はたくさんありますが、人間ドックで調べてもらう設備機械同様解像度・解析度はまちまちです。

わかりやすい例がCTです。病院によってみな同じではないのです。

当院では堅牢で再現性の高い器械を使用し、かつ正しい手法・手技でかみあわせを慎重に調べて診断時に皆さまの目の前でお見せしています。

お口の中というのは自分ではどうなっているかわからないのが普通です。それを目の前で実際にどのようになっているか自分の目で見て納得してもらい理解してもらうのが顎関節症の治療の第一歩です。

ひかり歯科医院での顎関節症治療 ~診査編①~

歯科医院での治療というとみなさま診療台にすわっての状態をすぐに思い浮かべますでしょうか。当院では診察室に入室し、歩いて診療台にすわるまでの状態からがすでに診査開始です。

つまり、歩いているときの姿勢や身体のバランスを観察しているのです。このことはわたしが長く歯科医療についてご教授いただいている元日本歯科大学教授稲葉繁先生から教わったことです。

診療台にすわっていただいてからは困っていることについて話をお聞きしますが、口の動き・舌の動き・お口周りの筋肉の使い方・発音などもチェックしています。顎関節症かそれ以外の疾患かははじめに鑑別しなければいけませんので大切です。

西東京市へ引っ越されてきた方々へ

3月・4月は卒業、入学、就職、転職、退職、引越しなどなど人が移動する時期だと思います。

お子様をお持ちの方々にとってはお住まいの地区の行政サービスはどうなってるのだろうと疑問をお持ちだと思います。

さらに最近では、健康に気を遣っている方も多いと思います。自分の住んでいる自治体が行っている健康診査も充実してきています。お口の健康だけでなく身体全体の健康の一助になればと思い、下記の公式HPをご紹介いたします。

お役に立てば幸いです。

子育て

http://www.city.nishitokyo.lg.jp/kosodate/index.html

健康事業ガイド

http://www.city.nishitokyo.lg.jp/kenko_hukusi/seizinhoken/kenkou_guide.html

入れ歯か、インプラントか 2

入れ歯がいいかインプラントがいいかというご質問には、簡単に答えられるものではありません。個人個人のリスク評価があまりにも大きく違いすぎて、一概に言えないというのが正直なところです。

ひとつの指標としては失ってしまった歯はいつごろ、何が原因で喪失してしまったのか。むし歯なのか、歯周病なのかなど。いま現在歯周病に罹患しているのか、残っている歯があればそれらはどのような状態なのか。かみ合わせはどんな状態なのか、歯ぎしりや食いしばるクセはあるのか。インプラントで治そうが入れ歯で治そうが治療後の健診には来てもらえるのだろうかなどなど・・。

挙げたらキリがありません。

医療は常に安全がもっとも最優先されるべきであると考えます。それに確実さがあればなおいいと思います。しかしながら全てのどんな治療法においてもこの方法でやれば100点満点だというのはないと思います。それぞれ利点・欠点を持ち合わせていますので、自分にとって何が一番優先順位となるのかを考え主治医とよく相談し先生の側からの治療の優先順位も聞き双方のコミュニケーションのすり合わせが不可欠です。

「入れ歯がいいかインプラントがいいか」で悩んでいる方は、小さな範囲で話をするのではなくもっとおおきな範囲で真剣に考え、悩みを主治医と話されてみてはいかがでしょうか。

入れ歯か、インプラントか 1

よく聞かれる質問の代表が今回のタイトルです。結論から言いますと、患者さん個人により結論は大きく変わります。

インプラント治療自体は多くの臨床実績を経年的に積み重ねられている歯科治療であり、失った歯の審美的機能的回復という点ではたいへん優れた歯科治療の選択肢ですが、れっきとした外科処置であるという認識が必要です。

局所麻酔や抗生剤・鎮痛剤も使用させていただくことになりますので、アレルギーがある方や糖尿病などの基礎疾患のある方にはリスクになります。

また、解剖学的に神経や動脈を損傷するような場所には植立できませんし、術後の痛みや腫脹(腫れ)も場合によっては大きい事もあります。また、術者によっても成功率が変わるでしょう。

生体がインプラントを受け入れない事も可能性としてはあります。

とはいえ、歯を失ってしまったあとのリハビリという面ではとても優れた方法です。現在では、インプラントも手術法も進歩してきており、口の中のどの場所にもインプラントは可能といえます。

アタッチメント義歯の一例

下の写真はアタッチメント義歯の一例です。上あごの左右奥歯が2本ずつ欠損したケースです。歯周病が中等度の進行状況だったため、残っている歯全体を冠で連結し、取り外しのできる部分入れ歯とは電車の連結部のようなアタッチメントを設計設置、そして入れ歯に横揺れ防止のためのアームを付与した形態としました。

取り外しはいたって簡単で入れ歯の左右外側にある1mm程度のポッチを押すだけでスッとはずせます。

重要なことは前回のTopicsでも述べたように残っている天然の歯と取り外しができる部分入れ歯が強固にしっかりと密着しているかがポイントです。こちらの患者さんはこの入れ歯を装着して10年近くたちます。

残念ながら健康保険適用のばねの入れ歯ではこのようなことは達成不可能だと思います。

アタッチメント義歯

アタッチメント義歯

合う部分入れ歯って?

部分入れ歯のパターンはきわめてたくさんあります。一本も歯のない状態から一本しか歯が残ってない状態まですべてをカバーする可能性があるのが部分入れ歯です。

そして日本でもっとも多い、ばねで残っている歯に引っかけてもたせてるタイプの入れ歯(クラスプ義歯といいます)ですが、今では入れ歯先進国ドイツでは歯学部の学生の授業でも教えていません。それだけ有効性が少ない入れ歯だということだと思います。

さて本題の合う部分入れ歯とは、残っている天然の歯と取り外しができる部分入れ歯が強固にしっかりと密着しているかがポイントだと思います。

前述のクラスプ義歯のばねは入れ歯が落ちないようにするためであり、残っている自分の歯と入れ歯が強固に一体化しているわけではありません。歯と入れ歯の維持装置として非常にたくさんのツールがありますが、それらをひとくくりにして「アタッチメント」と言いわれわれ歯科医の間ではアタッチメント義歯と呼んでいます。

当院でも、ドイツで考案されたテレスコープシステム義歯の対案として提案させていただくことがあります。

 

当院が得意としている入れ歯~後編~

前回述べたテレスコープ義歯はそれなりにてがけてる歯科医院もあるとは思いますが、大きな違いに製作方法や義歯の設計があげられると思います。

当院ではドイツでも実際に治療を行い、学生への講義もおこなってきたテレスコープ義歯の日本での第一人者である元日本歯科大学教授稲葉 繁先生のもとで講義や実習を受け「正統派テレスコープ義歯」を学んできました。

そして自分のクリニックで実際に希望される患者様に提供し、そのなかで得た自分なりの多くのノウハウをフィードバックし次のケースに生かすという努力を重ね、いまでも年に数回の講義を受け自分の考えてる方法や治療に間違いがないか確認をしています。

大切なことは経年変化で起きるトラブルにしっかりその場で対応できることだと思います。ご自分の歯であれ人工の歯であれ必ず大なり小なりの予期せぬことはあるものです。したがって、修理などしながらでもよいので少しでも長期間使ってもらうことが大事になってくると考え、個々に応じた間隔での定期健診にて大きなトラブルを防ぐ努力をしています。

また当院では前述の入れ歯以外にも「アタッチメント義歯」といってさまざまなパーツを使った入れ歯もてがけています。アタッチメントとは”維持装置”と思ってもらえば良いと思います。時計産業が盛んなスイスでは70種類ものアタッチメントがあると以前聞いたことがあります。そのうち日本に導入されてるのはわずかです。しかしながら維持装置の選択も大事ですが、やはり”入れ歯の設計”も重要なウエイトを占めています。

近年では、インプラントを必要最小限使用した入れ歯もてがけ良好な結果を残しています。インプラントを効果的に利用しご自身の天然の歯が一本でも多く残ればおおいに利用価値はあると考えています。

当院が得意としている入れ歯~前編~

当院で10年以上前からおもに行っている部分入れ歯で以前にもご紹介した「テレスコープシステム義歯」と「アタッチメント義歯」があります。

また近年はこれらにインプラントを併用したタイプも多くてがけています。テレスコープとは単眼鏡(たんがんきょう)のことで、ご自分の歯に被せものを二重にするタイプの入れ歯です。いわゆるばねでひっかける入れ歯はひっかけが維持装置ですがテレスコープは二重部分が維持装置になると考えてもらえればいいと思います。

日本ではかつてテレスコープ義歯のブームがあったそうですが、さまざまな欠損状態のケース、すべてこのテレスコープ義歯でまかなおうとして無茶な設計で、また二重に被せるために歯の神経をとったり、使う金属に本来使うべきGoldではなく健康保険でつかうパラジウム合金を使うなど多くの歯科医師が間違った方法で行っていたとのことです。(元日本歯科大学 稲葉 繁教授 による)

本来テレスコープ義歯とは”システム”で応用・設計するものであって、さまざまな歯の欠損状態に対し数種類のテレスコープ義歯で対応するのが正しい方法です。

テレスコープ義歯発祥の国であるドイツで120年以上も前から用いられ現在も進化を続けているということを考えると多くのエビデンス(根拠)が背景にあるといえますし、まさしくドイツ人の食生活や気質から生まれた入れ歯だという事情も多くの症例を経験していくうちに理解できました。

ものづくりにかけては世界トップクラスの国であるドイツ式義歯であるテレスコープシステム義歯製作にはたいへん高度な技術を要求されるため高額になりますが、十分費用に見合うだけのある入れ歯であると思っています。また、他の歯科医院でインプラントでしか治療できないと説明された方やインプラント治療が怖いという方にも有効な方法であると考えています。

当院ではメールでの相談も受けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

総入れ歯~後編~

金属のプレートを使うと入れ歯が薄くできるので舌触りが良く、温かいお茶など飲んでも温度を伝えやすいので装着感がいいですよと言って数十万円しますと言われたことがありませんでしょうか。

これでは材料をグレードのいいので製作するので費用がかかる(保険が適用されません)というのと一緒です。もちろんより正確に入れ歯の型を採ったりするから、精度の高い材料を使うからというかもしれませんが・・。

保険が適用されない入れ歯というものは良い材料で製作するのももちろんですが、より正確な方法で理にかなった技術でつくるところに最大の価値があると当院では考えています。総入れ歯は確かに難しいとは思いますが、材料が良いだけで良く咬める入れ歯ができるわけではないと知っていただければと思います。

総入れ歯製作はわれわれ歯科医にとってもたいへん奥の深いものです。また多くの知識と技術が要求されるものでもあります。

総入れ歯~前編~

総入れ歯の需要は私が開業した十数年前に比べるとずいぶんと減少しています。しかしながらまったくなくなったわけではなく、不幸にもいまでも歯が一本もないという方たちもいます。一般に上の入れ歯と下の入れ歯ではどちらが難しいかご存知ですか?実は圧倒的に下の入れ歯、総入れ歯が難しいのです。

舌は下あごについているのでしゃべったり、食事をしたりしたときに入れ歯をはずすように動いたりするため下の入れ歯の安定を損ないがちです。またあごの骨の吸収度合いも入れ歯の維持安定に大きく依存します。そしてもっとも大切なかみ合わせが合っていないと歯ぐきに傷がつき入れ歯をいれてられなくなります。

入れ歯が合わず苦労されてる患者さんは、大抵2組以上の総入れ歯を持っています。先日来院された方も2組もって来院されました。入れ歯は飾りではないので、合う入れ歯をつくってもらったら、大切にその一組を使うのがいいと思います。よくある話として以前つくってもらった入れ歯もスペアとして使えるようにして欲しいというご相談を受けますが、基本的にはお断りしています。また総入れ歯でなくすべてインプラントでまかなうといのもお断りしています。

当院で製作する義歯は型を採るところから始まりますが、その前にいまお使いの入れ歯をよく観察します。さらに患者さんの顔貌、お話をしたときの口もとの観察、あごの関節の動きや姿勢の確認など多くのチェック項目があります。お口の型採りは健康保険適用の入れ歯だと上下別々に採りますが、保険適用外だと

立体的にお口の中の型を特殊な器具を使ってかみ合わせの記録とともに一回で採ります。それには数回の通院が必要となります。決して入れ歯の素材だけが良いから保険が適用されないということではありません。しかし健康保険適用の入れ歯は製作方法も使用材料も国の医療制度の中で行うため個人個人に合

うよい入れ歯をしっかりつくるためにはおのずと限界があります。わかやりやすく言えば、既製品のスーツを買うか、身体を採寸しオーダーメイドのスーツをつくるかということに似ています。

続きは次回に・・。

部分入れ歯~後編~

・テレスコープシステム義歯

日本ではコーヌスクローネ義歯といっているものがこれにあたります。ドイツで120年前に考案され現在も進化を続けています。残っている歯の状態により数種類のテレスコープシステムで対応します。かなり精度が高く堅牢な義歯です。

・アタッチメント義歯

残っている歯と取り外しのできる入れ歯を小さな連結パーツでつなぐタイプの入れ歯で、スイスでは相当数の種類があります。日本ではその一部がよく使われてます。

・インプラント併用義歯

インプラントをあごの骨に埋め込みそのインプラントに維持装置をつけもたせるタイプの入れ歯ですが相当な数のバリエーションが考えられます。インプラントに維持を求めるため、残っている歯への負担が減らせるのならメリットは大きいと思われます。

他にもいろいろな部分入れ歯が考えられますが、自分の予算や困っていることに対し真摯に向き合ってくれる先生を探すのが一番の解決策だと思います。

当院ではメールでの相談も受けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

         ↓

/category/1422656.html

部分入れ歯~前編~

前回述べた健康保険適用の部分入れ歯(残っている歯にばねをかけるタイプ)以外にも実に多くの種類があります。今回と次回で代表的な部分入れ歯について記します。なお総入れ歯については後日詳述します。

金属床(きんぞくしょう)の入れ歯

入れ歯の大部分に薄い金属(チタンや金、コバルトクロムなど)を使いお口の中の違和感を減らし残っている歯にもしっかりフィットするように歯の長軸や横方向にばねをかけてできた入れ歯。

・ノンクラスプ入れ歯

金属のばねが歯にかからず、維持が特殊な弾力性のある素材で歯の根元に歯ぐきと同じようなピンク色でできている入れ歯。

・マグネット式入れ歯

神経をとった歯に金属を組み込み、取り外しのきく入れ歯に磁石を埋入し磁力が維持力となっている入れ歯。

次回へ続く・・。

日本の入れ歯

日本で行われてる入れ歯の多くが残っている歯に「ばね」をかけてもたせるタイプのものがほとんどです。理由は健康保険が適用できる部分入れ歯はその方法でしか治せないからです。(総入れ歯については後日述べたいと思います。)

ではなぜ部分入れ歯に「ばね」が必要なのかを説明したいと思います。

「ばね」があることによって入れ歯を少しでもお口の中で安定させる役割、つまり不必要に動かないようにするためというのが大きな理由です。しかしながらばねの入れ歯の大きな弱点である、残っている歯に横の力(側方力)が加わることによって、私たち歯科医が歯を抜くときと同じことを部分入れ歯を使ってる皆様自身が知らず知らずのうちにおこなっているのです。そして歯は抜ける方向に導かれてしまうのです。

「ばね」はクラスプといわれます。通常ある程度健全な歯にひっかけるのですが、残念ながら残っている歯としっかりくっついてるわけではありません。

本来天然の歯はしっかりと動かないはずです。はずせる部分入れ歯と残ってる天然の歯も同じように全体がしっかり動かないようにするのが非常に重要なポイントです。

入れ歯って・・?

「『入れ歯』ってどういものなの?」という質問をよくされますのでお答えします。

「本来あるべき歯を失ってしまったケースに適用する人工の歯です。」というのが答えになるかと思います。さらに付け加えれば、取り外しができたり、セメントなどの接着剤で固定するタイプの 二つに分かれます。一般には前者を入れ歯(義歯)、後者をブリッジといいます。

専門的には、つまり歯科医学的には若干区分けは違うのですが世間一般には前述のアンダーラインの解釈で良いと思います。

なおインプラントは漢字で書くと「人工歯根」となりますので大きなカテゴリーで言えば入れ歯と言えるかもしれませんが、歯科医の認識では入れ歯のカテゴリーにいれてないのが普通です。

よくある話しとして、失ってしまったところに入れ歯にするかインプラントにするかと他の歯科医院で言われ悩まれ相談にいらっしゃる患者さんがいますが、インプラントは入れ歯の対極にあるという認識があるためか、インプラントを入れ歯のカテゴリーにいれないと考えてる歯科医が多いのが理由だと思います。

入れ歯は国民の5人に1人が世話になってるというデータもあるぐらいなじみのあるものなのです。歯科医師的には望ましいとは思ってませんが・・。

これからしばらくは当院の専門でもある入れ歯先進国のドイツ式義歯、「テレスコープ義歯」を含めた取り外しのできる入れ歯について綴っていきたいと思います。

自分で見わけられる顎関節症

前述した通り顎関節症にはさまざまな分類がありますが、具体的な症状として口を開け閉めしたときにあごがカクッとなったり、口が開けづらかったり、まっすぐ口が開かなかったりなどがあります。

鏡の前で、糸を10センチくらいまっすぐ上の前歯の真ん中から下唇の真ん中にピンと張って、おおきくゆっくりお口を開いてみるとまっすぐ口があくかどうかがわかります。さらに下あごの開く方向でどちらのあごの関節がおかしいのかもわかります。

顎関節症の分類と治療

学会で顎関節症は、次のⅠ~Ⅴ型の5つに分類されます。
基本的には、下へ行くほど重症だと思ってもらって良いと思います。(Ⅴ型を除く)

【顎関節症Ⅰ型:咀嚼筋障害】
・咀嚼筋障害を主徴候としたもので顎関節部には障害がない

【顎関節症Ⅱ型:関節包・靭帯障害】
・関節円板の位置や動態異常はないが後部組織・関節包・靭帯の損傷を主徴候としたもので顎関節部に痛みや運動制限がある

【顎関節症Ⅲ型:関節円板障害】
・関節円板の異常を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅳ型:変形性関節症】
・顎関節の下顎頭の変形を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅴ型】
・Ⅰ~Ⅳの顎関節症に該当しないもの

通常対応可能なのは上記のⅠからⅢまでのものです。したがって症状からどのタイプに該当するかによって治療方法が決まってきます。

またどこまでの治療を望むかによっても治療方法、期間、費用も当然かわってきます。

最近では咬み合わせと顎関節症の関連性は関係がありませんとうことを言ってる人も多くいますが、ただしい咬み合わせの検査をしての意見であればよいのですが多くはそうではないと思います。

現実に大学病院でも「歯と歯をなるべく合わせないでください」や「硬いものを食べないでください」といってるということは「歯と歯を合わせるとまずいですよ」、つまり咬み合わせると顎関節症が進みますよということですから、明らかに咬み合わせが関係しているのです。もちろん咬み合わせ以外が原因の場合もありますし、その鑑別は非常に重要です。

私の師匠曰く大学病院で「フランスパンのような硬いものは食べないでください」といわれたと聞き、「じゃあフランス人はどうするんだ?」と言っていました。フランス人は顎関節症になれませんね、・・おかしな話です。

顎関節症って?

「顎関節症(がくかんせつしょう)」ということばを聞いたことのある方も結構いると思います。よくみられる3大症状としては下記のとおりです。

1、あごの関節付近の痛みや周囲の筋肉の痛み

2、あごが「カクッ」となる

3、口があまり開かない(開けられない)

りんごをかじる女性

原因は必ずしもひとつではありませんが、少なくとも今抱えてる症状を少しでも楽にすることが重要です。そのためには今起きている症状がなぜ起きるのか、原因をつきとめ説明をしてもらえるだけでも悩んでる方からすればかなり心因的にも楽になると思います。

しかしながら、健康保険での診療限界が邪魔をしてしまい十分な診査や検査ができないのも事実なのです。

健康保険は国の医療費という予算の中での限界医療なので残念ながら「原因治療」からは程遠い「対症治療」しかできないため、顎関節症で悩んでいる国民が減ることはないだろうというのが私の予測です。

たとえ大学病院でも治療法は「硬いものを咬まないでください」や「いつも上下の歯を開けていてください」などのアドバイスで終わってしまっているというのが現実です。

あごがおかしい、痛むんですけど ・・

先々週、先週とあごがおかしい、あごが痛むというかたが続いて来院されました。話を聞いてるといずれも数軒の歯科医院へ行きすでに診てもらったというケースです。

診察したところ、どちらも「顎関節症」(がくかんせつしょう)という疾患で、元々のご自身の歯の並びに起因すると思われるケースでした。特に痛みを伴うケースでは、時間がたつと不安感がますます強くなり負の連鎖に陥りますので早めに歯科医院への受診が必要です。

歯並びが悪かったりすると、結局咬みやすいところで咬んでることが多いので普段咬んでる咬みあわせが合っているかどうかは自分ではまずわからないのが普通です。

また顎関節症は、かみ合わせの不調和以外にも生活習慣やストレス、態癖の悪さなど様々な要因により、顎関節及び関節周囲の筋肉のアンバランスを引き起こして発症するともいわれています。

七夕の日にリニューアルオープンです 

当院のある西東京市の多摩六都科学館のプラネタリウム(サイエンスエッグ)がリニューアルオープンしました。

世界最大級直径27.5mだそうです。

今日は七夕ですが、残念ながら天気があまりよくないようなので、かさいらずの星見会にいかれてはいかがでしょうか。

今年も辞令が届きました 

先日、かつて所属していた昭和大学歯科麻酔科から「辞令」なるものをいただきました。

私が在職していた時の教授も昨年度で退職され、新任教授からいただいた最初の辞令です。

いまやたいした恩返しもできていないのに、代がかわっても兼任講師として任命していただき身がひきしまる思いです。

辞令

あごが痛いや口があかないなどといった時はどこへ行けばいいの?

あごが痛いや口があかない

診療室での会話であごが開かない、口が開かない、あごが痛いといった症状を訴えてる方たちから、どこへいけば診てくれるかといったことをよく聞かれます。大学病院?整形外科?整骨院?専門の歯医者さん?などなど・・。

まずはかかりつけの歯科医院が一番妥当だと思います。

「顎関節症」は症状や病態は患者さんによってさまざまですが、その原因の多くはかみ合わせと考えられるからです。かみ合わせは歯科医の専門分野ですし、整形外科医ではわかりません。

もちろんかみ合わせがあまり得意でない歯科医もいますから、その場合もどこに受診に行けばよいかぐらいは指南してくれるはずです。

「顎関節症」がどういう状態の疾患かをしっかりと説明ができ、ご自分の抱えてる症状がなぜおきてるかを説明してくれる歯科医であれば安心して信頼できるのではないでしょうか。

PAGETOP