歯周病は歯周病原因菌の存在の程度の有無を歯周ポケット内にある歯垢から、またポケットの深さや出血の程度、その他歯周病を助長する要因の有無より診断し診療方針ならびに治療計画をたて、必要な処置にはいります。
最も大切なことは歯周病は感染症であるとの認識をもっていただくことです。したがって原因となる歯垢(細菌のかたまり)をしっかり落とすということが重要です。さらに患者さま自身に歯周病という疾患の正しい理解をしてもらうことです。
歯周病の原因菌を雨にたとえるならば、歯がある限り降り続きます。自然に雨が止むことはありません。そして、自分が歯だとすると立っている地面がぬかるんでしまうのが歯周病です。歯周病治療とはぬかるんだ地面を改良してならすことです。雨が降り続く中で地面をならしても一時的にしか良くならずどんどんぬかるんでしまいます。
歯周病を良くしたいと思うならばまず傘をさす必要があります。これがブラッシングになります。傘をさすと自分の立っている周りの地面が乾き、地ならししやすくなります。ならした地面を維持するには傘をさし続ける必要があります。つまりブラッシングは継続しなければ歯周病治療の意味がないということになります。
年をとったからなるのが歯周病かなと思われている方が多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。疾病に対する正しい理解をすることにより自分自身で気をつけなければならないことが明確になり、その結果意識があがりセルフケアもよくなり歯周病のコントロールが可能となっていきます。
また歯周病は多因子性疾患であるというところが治癒(コントロール)をむずかしくしています。たとえば糖尿病などの基礎疾患をもってる方、夜間就寝時の歯ぎしりや食いしばり、日中の食いしばり癖のある方、喫煙習慣のある方、偏った食生活や不規則な生活をされてる方などがあげられます。

バナプロセッサー
なお、当院では歯周病菌の有無を調べる「バナプロセッサー」を採用しています。
当院の歯ブラシ指導について
歯周病の基本は細菌のかたまりである「歯垢」の除去です。
歯垢は排水口のぬめりと同じで水を多く流したりしたぐらいでは取り除けません。しっかりスポンジたわしでぬめりをこそぎとらないとだめです。歯垢も歯ブラシでしっかり(強くゴシゴシという意味ではありません)と丁寧に落とさなければいけないのです。食べかすを除去するのがブラッシングではありません。
したがって当院での歯ブラシ指導は、厚生労働省の歯科衛生実地指導要件に沿って行っています。その結果少し長めのお時間がかかりますことをご了解いただければと思います。
どうか「正しいセルフケアの習得が歯周病予防の一番の近道だ。」ということをご理解下さい。