歯科界の窮状-6
歯科界の窮状をテーマにした配信は今回が最終回です。 現在、我が国
の歯科技工士の平均年齢は50歳以上が全体の半分を占めており、若い
歯科技工士の養成は喫緊の課題(exhausted)です。 国もようやく遅まき
ながら現状が理解できはじめたようで、健康保険でも口腔内スキャナー
で型取りを認め人手不足でも凌げるように、デジタル機器を活用しての
被せ物を作ることを認めました。(もっとも当院を含め一部の歯科医院
では何年も前から行ってましたが・・。)
当院の取引先の技工所でもデザイナーのごとくパソコンや3Dプリンター
といったデジタル機器を活用して、若い歯科技工士を育てながら就労
環境もかつての3Kとは全く違う場を提供して頑張ってます。
しかしながら全ての歯科技工所がこのようにできるわけではありません。
コンピューター支援設計・製造ユニットと言われる高額な設備投資が必須
で、このようなデジタル歯科技工が導入できるのは中〜大規模技工所が
中心でまだまだ少数派です。
今後は歯科技工所の大半が「ひとり技工所」のためこの現状に合わせた歯科
技工士を養成・育成していくことがポイントになると思います。