入れ歯か、インプラントか 2
入れ歯がいいかインプラントがいいかというご質問には、簡単に答えられるものではありません。個人個人のリスク評価があまりにも大きく違いすぎて、一概に言えないというのが正直なところです。
ひとつの指標としては失ってしまった歯はいつごろ、何が原因で喪失してしまったのか。むし歯なのか、歯周病なのかなど。いま現在歯周病に罹患しているのか、残っている歯があればそれらはどのような状態なのか。かみ合わせはどんな状態なのか、歯ぎしりや食いしばるクセはあるのか。インプラントで治そうが入れ歯で治そうが治療後の健診には来てもらえるのだろうかなどなど・・。
挙げたらキリがありません。
医療は常に安全がもっとも最優先されるべきであると考えます。それに確実さがあればなおいいと思います。しかしながら全てのどんな治療法においてもこの方法でやれば100点満点だというのはないと思います。それぞれ利点・欠点を持ち合わせていますので、自分にとって何が一番優先順位となるのかを考え主治医とよく相談し先生の側からの治療の優先順位も聞き双方のコミュニケーションのすり合わせが不可欠です。
「入れ歯がいいかインプラントがいいか」で悩んでいる方は、小さな範囲で話をするのではなくもっとおおきな範囲で真剣に考え、悩みを主治医と話されてみてはいかがでしょうか。