日本の入れ歯
日本で行われてる入れ歯の多くが残っている歯に「ばね」をかけてもたせるタイプのものがほとんどです。理由は健康保険が適用できる部分入れ歯はその方法でしか治せないからです。(総入れ歯については後日述べたいと思います。)
ではなぜ部分入れ歯に「ばね」が必要なのかを説明したいと思います。
「ばね」があることによって入れ歯を少しでもお口の中で安定させる役割、つまり不必要に動かないようにするためというのが大きな理由です。しかしながらばねの入れ歯の大きな弱点である、残っている歯に横の力(側方力)が加わることによって、私たち歯科医が歯を抜くときと同じことを部分入れ歯を使ってる皆様自身が知らず知らずのうちにおこなっているのです。そして歯は抜ける方向に導かれてしまうのです。
「ばね」はクラスプといわれます。通常ある程度健全な歯にひっかけるのですが、残念ながら残っている歯としっかりくっついてるわけではありません。
本来天然の歯はしっかりと動かないはずです。はずせる部分入れ歯と残ってる天然の歯も同じように全体がしっかり動かないようにするのが非常に重要なポイントです。